柔らかい毛並み

ゆるく思ったことを綴ります。

ある冬の朝の小話

こんばんは、はなです。
皆さん、最近夢、見てますか?

私の中では夢といえば無意識。
心理学者であるユングは、夢とは無意識から意識に向けてのメッセージであると論じています。
ちなみに、同じく有名なフロイトは、夢とは抑圧されていた願望を充足させる機能を持つと論じています。
二人とも拠って立つ考え方が違うので、細かく書くと両者に違いはあるけれど、こうして書いてみると似ているところもある気がしますね。

主流ではないと思いますが、夢を分析したり解釈したりして心理カウンセリングに活かす方もおられます。


さて、先日私は夢をみました。
この日はたまたま朝早く目が覚めたのですが、冬ですからね。寒いですからね。

「仕事に行く準備するにも早いし、もうちょっと寝よーっと」

二度寝を決めこみました。
これが何とも至福で贅沢なひと時なんですよねぇ。



f:id:fourruredouce:20170120150012j:plain




さて、夢の中の私は、テストの受験生でした。
何のテストかは分からないけれど、人生に関係してくるような大きな受験。

受験のため、私は離島に来て前泊していました。
翌朝の受験は本島であり、朝離島からフェリーにのって受験会場まで向かうのです。
本島まではフェリーで行けばすぐの近距離でした。

こうして書いていると、「何で離島なんかに前泊してんだよ」と突っ込みどころ満載ですが、
まぁ、夢なんてそんなもんですよね。

とにかく、前泊した私は翌朝、試験会場に向かうフェリー乗り場に行くため、宿で準備をしていました。
この準備が、何故か段取りよくすすまない。
そもそも、そんな大事な受験を控えていたのにも関わらず、起きる時間やフェリーの時間など私は全く調べていなかったのです。
隣にいた旦那に「まぁいっぱい便があるからいけるでしょ」と言われ、
「そうだよね」と言いつつも、焦りながら支度をすすめます。

何とか準備を済ませ、乗り場に向かうために旦那の運転する車に乗りました。
宿泊先からフェリー乗り場までは車で10分。
遠い距離ではありません。
前日、フェリー乗り場から宿泊先まで車で来ていたので、道の予習もできていました。

しかし、何でかこの朝に限って道が混んでいる。
信号に頻繁にひっかかる。
「何でこんな混んでるのー?」
「これじゃ遅れるじゃん」
「大丈夫って言ったじゃない!」
隣で運転してくれている旦那に、自分の準備不足は棚上げにして完全八つ当たり。

そうしながらも何とかフェリー乗り場にたどり着きました。

この離島からフェリーで会場に向かうという受験生はたくさんいて。
この離島の役場では、受験生を送り届けるためのバックアップ体制がしかれていました。
当日朝のフェリー便を増やし、交通整理なんかもしてました。
万が一乗れなかった受験生や遅れそうな受験生も船で送れるように、近隣の漁港の漁師とタッグを組み、小さな漁船で本島につれていってくれるというサービスもあったのです。

私が乗り場につくと、すでに受験生の姿はありませんでした。
受験生が並んでいたであろうロープがひかれていましたが、場は閑散としています。
役場の人の数も少なくなっていました。

「フェリーに乗りたいんですけど」
慌てて私が尋ねると、役場の男性は困った顔をして言いました。
「もう大きなフェリーは出てしまって」
どうやら、小さな漁船ももう出払ってしまったようなのです。

「何とかなりませんか?」
頼み込む私に「あぁ、これならありますよ」
と男性が海を指差しました。

指の先にあったのは、ピンク色のプラスチックの板のようなもの。
足も伸ばせない、正座したら乗れるかなというぐらい、小さいサイズ。
そして、いかだのようにまっ平らで、船のようにへりが高くなっているような工夫は全く施されていません。
…っていうかゴミ?

戸惑う私に、役場の方はオールを差し出します。
「これで漕いでいってもらえれば」
と笑顔。

「いや、これで漕いでって、沖に出たらどんだけ波が高いと思ってるんですか?しかも、ここから漕いでいったらどんだけ時間かかるんですか?試験始まっちゃうでしょ!?」

噛み付く私に、男性は手漕ぎで海を渡った場合の時間を丁寧にも算出してくれました。
そして、試験開始時間には到底間に合わないことが判明。


手厚いサービスがあったはずなのに、私はそれをうまく(?)すり抜け、結局試験を受けに行くことができなかったのです。

驚きと悲しみと悔しさと怒りと混乱。
いろんな感情が混ぜこぜになっていた私のそばに、なぜか姑さんが近づいてきます。

「これでうちの実家にも、心置きなく遊びにこれるじゃない。ね?」と声をあげて笑います。

心底むっとする私。(私)
次に、近寄ってきたのは、私の仕事の上司。

「はなさん。残念だったね」と苦笑いしながら
「まぁ、こういうこともあるよ。今度がんばろう」と励ましてくれました。

これを聞いて自分が心底ふがいなくなり、うつむいてしまったのでした。






ここで、目が覚めました。
余韻にひたり、頭が真っ白のまま時計を見ると


7:33 ←いつも家を出るのは7:32


もっと頭が真っ白になりました。
なんてったって、私は毎日車で40分かけて通勤しているのです。


夢って恐ろしい。
対人関係もよく浮き出ているし。
受験生っていうのは、最近センター試験があったことを受けてでしょうか。
私の無意識は意識に対して
「おまえ!朝の支度しないといい加減遅れるぞ!」とメッセージを送ってくれていたのでしょうか?


っていうか、こんな夢見てる間に起こしてくれ~~~!!!




追記:
その後の空前絶後、超絶怒涛な慌しさは、皆さんにも分かっていただけるでしょう。
5分後、私は車に座っており、なんと無事出社時間に間に合ったのでした……
いえぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーい!(ㅎ.ㅎ )